寂しさと別れの赤いソラ

──心にはいつでも

 

  あのあたたかな会話と

  真っ赤に染まる太陽が、

 

  あのソラがある。

 

 

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──おばあちゃん、

ゆうやけってなんであかいの?

 

 

帰り道。

手を繋ぎ前を歩く誰かが話している。

──なんでだろうね。

太陽さんが寂しいんじゃないのかな。

 

──さみしいの?

 

 

──夜になったら、太陽さんは

みんなに会えないでしょ?

 

さみしいから忘れないでねー、って

真っ赤になるのかなって

おばあちゃんは思って。

 

 

──そっかぁ……

 

……さみしいね。

──でも、太陽さんは

朝が来たらまた会えるよね。

 

少しバイバイしたら、また会えるよ。

 

 

──でも、

たいようさんいなかったら

よるになって、まっくらだよ?

 

 

──夜の間は

お月さまやお星さまがいるよ。

 

 

──そっか!

 

おつきさまも、おほしさまも、

みんなぴかぁってするもんね!

 

 

──そうだね。

みんな空から、見守ってくれてるんだよ。

 

交代交代で空に出て、

会いに来てくれるんだよ。

──だったら、

たいようさんはさびしくて

まっかになってるんじゃないんじゃない?

 

 

……ふと、足をとめてしまった。

 

 

──どういうこと?

 

 

──たいようさんは、

またね、っていってるんじゃない?

 

またあした、あいにくるねって。

 

 

……。

 

 

──だから、さびしくないとおもうの!

 

 

──……そうだね!

 

だったらみんな寂しくないね!

……ありがとう。

 

誰かが、そう呟いた気がした。

──心にはいつでも

 

あのあたたかな会話と

真っ赤に染まる太陽が、

 

あのソラがある。