好きと諦めの滲むソラ
──心にはいつでも
あの視界に滲む光が
あのソラがある
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──人は、人間は、
自身の未来を知ることができない。
自身の終わりを知ることができない。
今、好きだと思っているものを
これからも好きでいたいと
思っているものを
いつまで好きでいられるのかはわからない。
それがひどく憎く感じるものに
成り果てるかもしれないし、
それを好きとは到底言えない環境に
成り果てるかもしれない。
良くも悪くも、
未来なんて到底知り得ない。
だけど、知りたいと思ってしまう。
そんな生き物なんだ。
人間は
「死」を認識している
唯一の生き物だという。
もちろん、他の生き物にも死は訪れる。
だけど、「死」という概念を
理解しているわけではないらしい。
そんな賢い、人間が嫌いだ。
そして、
頭のどこかで、常に、
そんな「死」を
魅力的に感じてしまう、
自分が、嫌いだ。
愚かで賢い人間たちを見下ろしながら
考えている。
先の見えない人生の中で、
何かが「好き」という感情を
飼い慣らすことができない。
完全に目を背けられるわけではない。
逃げてしまえるわけではない。
諦めてしまえるわけでは、ない。
……そんな
強い、じぶんでは、ない。
だからこそ、
じぶんを諦めてしまえば、
そうしてしまえば
いいんじゃないかって。
……我ながら愚かで笑えてくる。
思考を放棄して
体を床に投げ出した。
都会のど真ん中に広がる
真っ黒な夜空。
なぜか、
そこにあった星が綺麗に見えてしまったんだ。
いや、星なんてなかった。
涙で滲んだ視界の中に
街の光がちらついて
その先にある空っぽな夜空が
滲んだ星々で満たされたような。
そう見えてしまったみたいだ。
……「諦めていいの?」
そう、言われてしまった気がした。
……やはり、
やはり、
諦めてしまえるわけではない。
……そんな
弱い、じぶんでは、ない、みたいだ。
「死」を認識している
愚かで賢い人間。
諦められるわけではない
強くもない、弱くもない、自分。
そんな人間が嫌いだ。
そんな自分が大っ嫌いだ。
でも。
あの星がある限り。
僕は全てを投げ出すことは
できないんだろう。
心にはいつでも
あの視界に滲む光が
あのソラがある